PENTAX MS-4赤道儀
高速化/バックラッシュレス化
MS-4のPM型モーターをハイブリッド型ステッピングモーターに交換し,
高速/バックラッシュレス化を図りました。
AGS-1nで高速自動導入が可能な上,ギヤヘッドの無いモーターを使用したため
バックラッシュを排除しております。
特に問題となる赤緯軸も,極軸とほぼ同じレスポンスで動作いたします。


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モーター交換後の状況です。

56mm角の高分解能タイプ(0.9度/Step)を使用いたしております。


AGS-1nで駆動した場合,駆動周波数は約100PPSとなり実用上全く問題無いパルスレートです。さらに低振動をお望みの方はAGS-10(2P)で駆動して頂ければほぼ無振動駆動が可能です。

モーター交換後もハウジング内に収まりますので綺麗な外観を損ないません。ハウジングの加工が無いため,ケーブルの半田付けを行える方であれば部品のみお求めになってご自身での改造も容易です。

モーター交換でモーターの位置が改造前よりコネクターよりになります。
そのためモーターとコネクターの端子が若干干渉しますので,コネクターの付いた小さなパネルを8mm程嵩上げする必要があります。

唯一外観に影響を与えるところですが言われて見ないと解らない程度です。

嵩上げにはフライス加工のアルミ板を使用します。(写真はスペーサーで嵩上げしております)

モーターとギヤ,ウォーム軸に挿入するシャフトからなるモーターユニットです。
モーターユニットはハウジングに覆われていますが,ギヤそのものは,モーターユニット内の空間に収まっています。ユニット内で十分な潤滑が可能です。
ギヤは軸精度H7の高精度ギヤを使用しております。

モーターユニットをモーター側から見た写真です。

全て組み立てた状態です。
ギヤの噛み合いはモーターユニット取付ネジを緩めて調整しますので微妙な調整が可能です。
特に赤緯側は遊びを極小化する事でバックラッシュレスになります。